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腸内環境を整えるサプリのおすすめは?

お腹がゆるかったり、便通のことで悩まされている人は腸内環境が悪化しているのかもしれません。日々の食生活を改めることで、腸内環境を改善させることも十分可能です。しかし、仕事などで忙しいと、毎日栄養バランスのとれた食事をとり続けるのは難しいという人もいらっしゃるでしょう。その場合におすすめなのが、サプリです。サプリなら水があれば、どこでも摂取できるので仕事で忙しい人でも毎日続けられるでしょう。ここでは、腸内環境を整えるのにおすすめのサプリをいくつかピックアップしました。

腸内環境を整えるために注目する成分は?

腸内環境を整えるサプリを探すにあたって大事なのは、含まれている成分です。以下で紹介する成分の配合されているサプリを購入しましょう。それぞれどのような効果が期待できるのかについて、ここで詳しく見ていきます。

乳酸菌

腸内には善玉菌と悪玉菌、日和見菌の3種類の菌が生息しています。腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やす必要があります。乳酸菌も善玉菌の一種です。オリゴ糖などの糖分を分解することで乳酸を作り出すので、この名がつけられました。

一口に乳酸菌と言ってもその種類によって働きは違ってきます。サプリメントにおいても種類ごとに研究されているので、ここからは腸内環境を整える乳酸菌を配合したサプリを細かくみていきましょう。

乳酸菌NY1301

乳酸菌NY1301は、腸内環境を改善する関与成分として、2001年に特定保健用食品に認可された製品があり、歴史と実績がある乳酸菌です。

乳酸菌NY1301を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には腸内環境を改善し、おなかの調子を良好に保つ機能があることが報告されているものがあります。飲むヨーグルトを中心に販売されていますのでチェックしてみてください。

殺菌乳酸菌EC-12株

殺菌乳酸菌EC-12株は、いわゆる「生きた乳酸菌」ではなく、あえて加熱処理を施した乳酸菌になります。そのため、「生菌」や「乳酸菌生産物質」とは異なるしくみによって腸内環境に作用することが分かっています。

機能として、殺菌乳酸菌EC-12株を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を改善する機能があることが報告されているものがあります。顆粒タイプのサプリが販売されています。

ビフィズス菌

ビフィズス菌も、有用菌の一つです。よく乳酸菌と同じものと考える人もいますが、厳密にはビフィズス菌と乳酸菌は異なるものです。ビフィズス菌は、現在30種類くらい確認されていて、その中の7~9種類ほどが人の腸内で生息していると見られています。腸内フローラを良好にして、便秘気味の人の便通を改善する機能があることなどが報告されています。便通で困っている人に、おすすめの成分といえるでしょう。

ビフィズス菌BB536

腸内環境の改善をうたったサプリの中で、ビフィズス菌BB536が配合されたものは最も目にする機会があるものの一つだと思います。定番といえるでしょう。ヨーグルトからドリンク、サプリ形状のものまでさまざまな製品があるので、自分に合ったサプリを探してみてください。

主な機能として、ビフィズス菌BB536を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、大腸の腸内環境を改善し、便秘気味の方の便通を改善する機能があることが報告されているものがあります。

ビフィズス菌BB-12

次に紹介するビフィズス菌BB-12は、もともとフランス産のヨーグルトの中から、空気中でも生きていられる性質を持った乳酸菌として発見されました。同時に酸性環境の中でも耐えることができることから、例えばヨーグルトの中に配合したとしてもその細菌数を保つことができるという特徴を持っています。

そのような特徴を活かした製品づくりがされているビフィズス菌BB-12を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、生きて腸まで届くことで腸内環境を改善し、お通じを改善する機能があることが報告されているものがあります。ヨーグルトやサプリタイプ、青汁などのバリエーションがあります。

オリゴ糖

オリゴ糖は、糖質を最小の単位にまで細かく分解した単糖が2個から10個ほどつながったものです。一般的には3つ以上のものがオリゴ糖と呼ばれていますが、明確な定義はありません。砂糖や牛乳などさまざまなものを原料として作られていて、その多くは、摂取することで腸内のビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり増やす効果があるので、腸内環境改善に役に立つものです。

ガラクトオリゴ糖

ガラクトオリゴ糖は、牛乳に含まれる乳糖に、それを分解する酵素であるβ-ガラクトシダーゼという酵素を作用させて作られます。できたものはシロップ状で、酸や熱にも強いことから飲み物や料理の甘味成分としても活用されています。

ガラクトオリゴ糖を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、ビフィズス菌を増やして、腸内環境を良好に保つことが報告されているものがあります。シロップやゼリータイプのサプリ、ジュースなどの製品があり、摂り方もいろいろあるので合ったものを選んでください。

コーヒー豆マンノオリゴ糖

コーヒーを愛飲されている方は多いと思いますが、その搾りかすから抽出される成分が腸内環境に有効であると知りながら飲んでいる方はそれほど多くないと思います。コーヒー豆マンノオリゴ糖は、コーヒーの搾りかすに含まれるマンナンという成分を熱処理して作られたオリゴ糖の一つです。

コーヒー豆マンノオリゴ糖を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、ビフィズス菌を増やして腸内環境を良好に保つ機能があることが報告されているものがあります。コーヒーから抽出されたものなので、もちろんコーヒーとの相性はバツグン?ということで、コーヒー豆マンノオリゴ糖が入ったコーヒーを試してはいかがでしょうか。

ラクチュロース

オリゴ糖の最後にラクチュロースを紹介します。ラクチュロースは牛乳に含まれる乳糖を原料としています。古い歴史のある成分で、注目されたのは20世紀初頭にまで遡ります。きっかけは母乳を飲んでいる赤ちゃんでした。母乳を飲んでいない赤ちゃんと比べると健康状態が良いことから、実験として母乳を飲んでいない赤ちゃんにラクチュロースを飲ませたところ、母乳を飲んでいる赤ちゃんのうんちの中にいる善玉菌数に近づくことが分かったということです。それ以来、育児用粉乳などに添加され現在では広く利用されています。

ラクチュロースを機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、胃や小腸で分解、吸収されることなくそのまま大腸に届き、腸内環境を良好にする(善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やしたり割合を高めたりする)機能や、お通じを増やす(排便回数を増やす)機能があることが報告されているものがあります。アイスやチョコレート、ジュレ、シロップなどがあり甘い物好きには嬉しい製品がそろってます。

食物繊維

食物繊維は、繊維というだけあって細いひものようなものを想像したりしますが、栄養面から見ると、人の食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない物質と定義されています。これから紹介する腸内環境の改善に役立つ食物繊維も、いわゆる野菜や果物のイメージとは少し違ったものになるかもしれません。

大麦β-グルカン

β-グルカンはキノコや酵母に含まれているものが知られていますが、大麦β-グルカンは大麦に含まれる食物繊維で、それらのβ-グルカンとは構造が違うことから、異なる機能性があると考えられています。

大麦β-グルカンを機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、腸内環境を改善させる機能があることが報告されているものがあります。そのしくみとして、大麦β-グルカンは大腸まで到達して短鎖脂肪酸を産生させます。産生された短鎖脂肪酸が腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境を改善すると考えられているのです。もち麦をメインとした雑穀米が販売されています。

グァーガム分解物

グァーガム分解物は、パキスタンやインドで栽培されているマメ科グアの種子から得られる水溶性の食物繊維で、アメリカのFDA(米国食品医薬品局)のGRASという食品の安全性に関する審査制度のリストに登録された安全性の高い成分です。

グァーガム分解物を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、腸まで届き善玉菌(ビフィズス菌)を増やして腸内環境を良好にする機能や、やや軟らかめの便を改善しておなかの調子を整える機能、さらに便秘気味の方のお通じを改善する機能などが報告されているものがあります。粉末タイプのサプリがあります。

小麦ブラン由来アラビノキシラン

小麦ブラン由来アラビノキシランは、トクホの関与成分としても使用されている「小麦ふすま」の主成分の一つで発酵性食物繊維と呼ばれています。

小麦ブラン由来アラビノキシランを機能性関与成分として届出た機能性表示食品の届出表示は次のとおりです。小麦ブラン由来アラビノキシランは、発酵性の食物繊維で、善玉菌と呼ばれる腸内の酪酸菌を増やし、酪酸を増加させることにより、腸内環境を改善することが報告されています。また、小麦ブラン由来アラビノキシランはおなかの調子を整え便通を改善することが報告されています。シリアル食品がこの成分を配合した製品ではメインとなりますので、朝食にチョイスしてみるのもいいでしょう。

複数の機能をあわせもつ成分

腸内環境を改善するサプリの成分の中には、その他の機能性もあわせもつものがあります。プラスアルファとしての効果が期待できるので注目してください。

難消化性デキストリン

難消化性デキストリンは、主にとうもろこしのデンプンを原料として作られる水溶性食物繊維です。日本人の食生活の欧米化による食物繊維不足を補うために開発されました。

難消化性デキストリンを機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、腸内環境改善の機能として、腸内環境を整えることにより(ビフィズス菌を増加させることにより)、おなかの調子を整え、便通を改善する機能があることが報告されているものがあります。

その他の機能として、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させ、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにすることが報告されているものや、食事から摂取した糖の吸収をおだやかにするため、食後の血糖値の上昇をおだやかにすることが報告されているものもあります。

乳糖果糖オリゴ糖

乳糖果糖オリゴ糖は、トクホの関与成分名を乳果オリゴ糖としているもので、1991年から特定保健用食品に認可されている日本の保険機能食品として長い実績のある成分です。牛乳に含まれる乳糖と、サトウキビに含まれるショ糖が原料で、甘味料としての人気があり、カロリーは砂糖の半分、甘さは砂糖の8割〜半分とされています。

乳糖果糖オリゴ糖を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、おなかの中のビフィズス菌を増やして、腸内環境を良好に保ち、便通を改善させることが報告されているものがあります。また、その他の機能として、食事に含まれるミネラル(カルシウム・マグネシウム)の吸収を促進することが報告されているものもあるので、ミネラル不足が気になる方におすすめです。キャンディーや料理や飲み物の甘味付に使えるシロップなどがあります。

乳酸菌シロタ株

乳酸菌シロタ株は、一般には「ヤクルト菌」の名前で知られている乳酸菌です。この乳酸菌株を使用した食品はすでに80年以上に渡って広く飲料などで利用されているので親しみがあります。2022年には同じ乳酸菌株の飲料がブームにもなったことがご記憶の方もあるかと思います。

乳酸菌シロタ株を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、腸内環境を改善する機能があることが報告されているものがありますが、その他の機能には、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスを和らげる機能や、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があることも報告されているものがあります。

サプリを選ぶときには機能性表示食品に注目

サプリを選ぶ際には、選びやすさや信頼度の面で検討しましょう。そこでおすすめなのが、機能性表示食品かどうかチェックする方法です。機能性表示食品とは、事業者の責任において科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売する前に安全性や機能性の根拠に関する情報などが消費者庁に届け出られたものですが、トクホとは異なり、国の個別の許可を受けたものではありません。
機能性表示食品は明確にどのような機能性が期待できるのか、パッケージなどを見れば誰にでもはっきりとわかるので、自分にあった商品を選べるというところでも、一般的なサプリメントとは違う優れた特徴があります。

自分に合っていない場合は?

腸内環境を整えるサプリの中には、自分の体に合わないものもあるかもしれません。その場合、お腹がゆるくなる可能性があります。サプリを摂取し始めてからお腹がゆるくなってしまったというのであれば、注意が必要です。特に何日も軟便の状態が続き、便の臭いがいつもと違う嫌な感じの場合には、使用をいったん中断して、それでも改善されない場合には医師に相談した方が良いでしょう。

サプリを摂取する人の中には、たくさん飲めばより効果が出ると思い込んでいる人もいらっしゃるようです。サプリはいくら食品といっても、成分を抽出して濃縮されているものもあるので、多く摂ることで簡単に過剰になってしまうこともあります。各商品には適正な摂取量が設定されています。商品のパッケージやインターネット、カタログなどでしっかりと確認した上で、それに従って正しく飲むように心がけましょう。

まとめ

腸内環境を整えるサプリは、ここで紹介したように数多く販売されています。1日数粒摂取するだけでもヨーグルト何個分もの乳酸菌を効率よく摂取できるものもあります。乳酸菌やビフィズス菌のほかにも、通常の食品を食べているだけではなかなか摂取できない成分を配合しているサプリもあります。おなかの調子を良好に保ちたいというのであれば、ここで紹介したサプリを摂取して腸内環境を整えてみることをおすすめします。

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