成分から探す
2023/04/27

尿酸値が高いときのセルフチェックの仕方!尿酸が上がる原因を改善しよう

尿酸値が上がる原因や、セルフチェックの仕方についてお伝えしていきます。
細胞の核にある核酸を構成する主成分をプリン体といいます。プリン体は肝臓で代謝されて尿酸となりますが、その尿酸の血液中の濃度の値を「尿酸値」と呼んでいます。
では、そのプリン体からできるという尿酸の値が高くなると、私達人間の体にはどのような影響があるのでしょうか?

本記事では、尿酸値が高い時のセルフチェックのやり方や、尿酸値が上がる原因とその対策についてご紹介していきます。

尿酸値が高くなると起こる病気

1日に体内で生成される尿酸量は決まっており、およそ700mgだと言われています。
そして、1日のうちに尿から排泄されていく量が約500mg、その他汗や便などから約200mg排泄されることで、体内の尿酸値を一定の量を保っているのです。

尿酸が産生される過程で何らかの原因があり、尿酸の濃度が高くなることがあります。その型には、尿酸を作りすぎてしまう”産生過剰”や、逆に排出が上手くいかず停滞してしまう”排泄低下”というものがあります。

では、尿酸値が高くなるとどんな病気が起こり得るのでしょうか?下記にまとめてみたので、ご覧ください!

痛風

尿酸は血液中に溶け込んでいるものですが、一定量を超えると結晶化してしまい、関節などに溜まっていきます。身体に発生した異物を攻撃する役割を持つ白血球が活動をはじめ、炎症を起こした結果痛みが生じます。

痛風は文字の通り「風が当たるだけでも痛い」と言われるほど、歩くだけでも激痛が伴う疾患です。
発症すると一時歩行困難となりますが、7~10日ほどで軽快していきます。しかし、関節に尿酸結晶が残っている限り再発する可能性も残っているのです。

痛みが来るということは白血球が正常に活動しているということでもありますが、痛風は日常生活にも支障を及ぼす場合もあるので、気を付けたい疾患の一つですね。

次に、痛風と密接に関係している生活習慣病について、事項でご説明していきます。

生活習慣病

厚生労働省が定めた生活習慣病の定義は、「食事・運動・休養・喫煙・飲酒などの生活習慣が、発症や進行に関与する症候群である」と言われています。
つまり、尿酸値が上がる原因であるプリン体の増加を促進させてしまう要素の多くが、上記にある”生活習慣”に含まれるということです。

生活習慣が尿酸値に及ぼす影響は、下記の通りです。

  • 食事…動物の内臓や魚の乾物など、プリン体の多く含まれるものを偏って食べ続けると、プリン体が増加する。
  • 運動…運動不足によって引き起こされる肥満や高血圧に合併して、血液中の尿酸値が上がった状態の高尿酸血症を発症する。
  • 休養…ストレスが高い状態になると、内臓へ上手く血液が回らなくなり、尿から排出される尿酸の量が減少してしまう。
  • 飲酒…アルコールを過剰に摂取した場合、腎臓からの尿酸排出量が低下してしまう。
  • 喫煙…ただし、喫煙だけは、むしろ非喫煙者より喫煙者の方が尿酸値の値が低いというデータがあります。また、喫煙者が禁煙すると尿酸値が上がるとされていますが、禁煙後の体重増加などが要因と考えられています。

いずれにしましても、体内の尿酸値を上げない為には、生活習慣の改善は必要なのです。
次の項目では、尿酸値と関係が深い腎臓病についてご説明していきます。

腎臓病

プリン体の分解によって体内で産生された尿酸は、腎臓から尿中へ入って外へ排出されます。
しかし、腎臓の働きが低下してしまうと尿酸がうまく排出されなくなってしまい、結果的に尿酸値が上がってしまう原因になるのです。

腎臓の悪い人に尿酸値が高いというケースは多くありますが、尿酸値が高くなることで腎臓に障害が発生することも指摘されています。研究はこれからのところもありますが、両者は悪循環に陥る場合があると考えられています。

次に腎臓と繋がっている尿路に発症する、尿管結石と尿酸値の関わりについて説明します。

尿管結石

血液中の尿酸値が高くなると、尿酸が結晶化します。原理は痛風の時と似ているのですが、その結晶が石のように固り、腎臓から尿中に流れて尿管に詰まる現象を”尿管結石”と言います。

尿管結石は腹部から背中まで激しい痛みを伴い、痛みに波があるのも特徴で、徐々に強くなってピークに達し、軽快するというパターンが約20~60分間かけてみられます。

結石を作らない為にも、尿酸値を上げないようにしなければなりません。

次に、高尿酸血症によって起こる、痛風結節についてご説明していきます。

痛風結節

痛風結節では、尿酸結晶のかたまりが関節の内側や軟骨などに沈着し、しだいに関節周囲の皮膚の下にも沈着していきます。そのほか、腎臓やその他の臓器、指、手、足、アキレス腱や耳の皮膚の下にも発生します。

一般的に痛みはありませんが、炎症を起こした場合などで痛みが出ることもあります。

痛みがないからといって放置すると、最終的には関節の変形や変形関節症に進行することもあります。

尿酸値を自分で確認できる方法はあるのでしょうか?事項で詳しく解説していきます。

尿酸値はセルフチェックできる?

尿酸値が高くなると起こり得る疾患がたくさんあることが分かりました。
痛風などなるべく痛い思いをしたくはないし、健康でいたいと願うばかりです…。

とはいえ、好きな物を食べたり好きなお酒も飲みたい。
そんな時に現在の自分がどれぐらい尿酸が溜まっているのか、セルフチェックが出来れば安心です。

尿酸値を測る方法について、下記でご紹介していきます。

病院での検査が基本

尿酸値を知る方法は、基本的には病院で血液検査を行います。

最も信頼できるのは言うまでもありませんが、より正確に診断するための検査方法として、関節液検査、エックス線検査、CT検査、エコー検査、尿検査などを行う場合もあります。

・血液検査では、血液中の尿酸値が7mg/dLより超えているかどうかを調べます。
・尿検査では、尿のpH値(水素のイオン指数)を調べます。体内で尿酸が増えると尿は酸性になります。酸性になった尿に尿酸が溶けにくいという性質があることから、尿のpHは目安となるのです。

上記のような検査を行う場合が多く、治療が必要な場合には検査結果を元に、医師が治療プランを立てていきます。

健康診断の尿検査でもわかる

病院での検査以外に、健康診断で尿酸値を知ることも一つの方法です。
健康診断を受けた場合、尿検査でも尿酸値が分かります。

診断後に貰う診断結果を見ると、ズラッと並ぶ項目の中に尿酸値の項目が入っています。
もし、数値に異常がある場合は”注意”や”要治療”などが記載されているので、その場合は生活習慣を見直したり、心配であれば病院へ通うことをおすすめします。

会社などで定期的に健康診断を受けている方は、前回と今回の数値見比べることで、ご自分の尿酸値の変化が分かり易いかもしれません。

次に、市販で買えるセルフチェックキットについてご説明していきます。

市販のセルフチェックキットを使う

病院などの検査以外に、セルフチェックが行えるキットを使っても尿酸値を知る事が出来ます。

ドラックストアやインターネットでも簡単に購入できるので、自分の好きな時にチェックできるのが特徴です。ただし、簡易的に調べる為のものなので、正確な数値を知りたい場合はやはり病院へ行くのが一番良いかと思います。

日常で生活していく中で、おおよその値を知りたい、対策を行う意識を高めたいなど、そういった方には特におすすめです!

セルフチェックキット以外に尿酸血糖値計というものもあるので、事項でご紹介します。

尿酸血糖値計を使う

尿酸と同時に血糖値も知る事が出来るのが、尿酸血糖値計です。
2つとも血液中にあるものなので、1回の検査で2つの数値が分かってとても便利です。

針を使わないタイプのものや、痛みを伴わないものもあったりと様々な種類が販売されています。
尿酸だけでなく、糖尿病に関わる血糖値も知りたい方は特におすすめです。

市販で買えるセルフチェックキットや尿酸血糖値計はどのようなものなのでしょうか?
次項から詳しくご説明していきます!

市販のセルフチェックキット

私達が個人で買える市販のセルフチェックキットをご紹介します。

セルフチェックキットは、下記の3つのステップで行います。

  1. 指から血液を採取する
  2. ボトルなどに血液を入れる
  3. 郵送して検査結果を待つ

それぞれどんな方法なのか、詳細をお伝えしていきます。

自分の指から血液を採取する

セルフチェックキットの中に入っている道具を使って、血液を採取していきます。

やり方は簡単で、中に小さな針は入っている物が多く、自分の指に当てて道具をプッシュもしくは針を押し当てて、血液を出します。
一見、大量の血が必要なのではないかと不安になりますが、セルフチェックキットで採取する血液は微量で十分です。

次のステップでは血液を容器に入れていきます。

指定のボトルに血液を入れる

セルフチェックキットの中には、指定のボトル容器が入っています。
前項の流れで採取した血液を、ボトルへ入れて指定の量(ライン)まで注いでください。
後は、ボトルに蓋をして中の血液が零れないようにしっかりと閉めれば完了です!

通常の血液検査では約10mlほど必要なのですが、セルフチェックキットは1mlに満たない量でも測定できるので、採取時間も短くすぐ終わります。

次のステップは郵送していきます。

郵送して結果が届くのを待つ

先程完成した血液を入れたボトル(検体)を、購入したセルフチェックキットに書いてある方法で郵送してください。
郵送先の検査センターでは、届いた検体を検査・分析し、約1週間程で手元に検査結果が届くようになっています。

こうして流れを見てみると、思っていたより簡単に測定が出来ますね!
検査結果の書き方は、各セルフチェックキットによって違うかと思いますので、キットの説明に沿って尿酸値を調べてみてください。

次は、尿酸血糖測定器についてご説明していきます。

尿酸血糖測定器を使う

尿酸血糖測定器を使って尿酸値を知る為には、下記の流れで行っていきます。

  1. 測定器をネットなどで購入する
  2. 測定器を指に当てて針を刺す
  3. 測定値が出るまで待つ

それぞれの詳細・やり方を順番にご説明していきます。

測定器を購入する

測定器を購入する為には、インターネットで海外製品を購入するという方法が主になります。

現在日本国内では、尿酸値を測定することは医療行為になり、測定器は”医療器具”という扱いになっています。
その為、測定器には日本製品がなく海外製品のみとなっているのです。

海外の通販サイトから、輸入という形で購入することになりますが、個人で使用する1個のみであれば購入(国内への持ち込み)がOKです。
1度の購入が2個以上だと違法になってしまいますので、購入の際には個数をご注意ください。

では、次に測定器の使い方をご説明していきます。

測定器で指に針を刺す

購入した測定器に付いている針で、自分の指を刺していきます。
尿酸値セルフチェックキットと同様に小さな針なので、痛みも少なく行えるので安心して行えます。

また、測定器はセルフチェックキットとは違い、血液をボトルに入れなくても測定できるのが特徴です。
かかる時間や行程が少なく、毎日測定するのも苦にならなさそうですね。

次は最終項目の結果についてご説明していきます。

測定値が出るのを待つ

前項のように針で血液を出したら、測定器に血液をセットしていきます。
後は数秒ほど待てば測定が完了です。

尿酸値は7mg/dL以内であれば正常範囲なので、数値を確かめてみてくださいね。

測定するタイミングについてなのですが、空腹時や食後によって数値が変動する可能性もあるので、もし測定する時は、決まったタイミングで行う事をおすすめします。

尿酸の測定方法が分かりましたが、そもそもの尿酸値を下げるにはどうすれば良いのでしょうか?
次項で解説していきます。

尿酸値対策におすすめの方法

尿酸値対策として以下の方法についてお伝えしていきます。

プリン体の分解によって産生される”尿酸”。
ここまで体内の尿酸値が上がることで起こる疾患についてもご紹介しました。

厄介な尿酸値を管理するには、下記の方法をおすすめします!

  • 水分を多めに摂る
  • 運動不足を解消する
  • 食事の栄養バランスを整える
  • ストレスを解消する
  • 尿酸値をセルフチェックして経過観察する

では、それぞれを解説していきます。

水分を多くとる

体内の水分が不足すると、尿量が減少するのに比例して尿酸の排出量も減ってしまいます。
増えてしまった尿酸を排出する為にも、水分を多く摂るようにしましょう!

1日に飲む量は2~2.5ℓを目標にして水分補給を行うのが好ましいです。
お水だけでは飽きてしまう!という方は、利尿作用のある緑茶やコーヒーなどもおすすめです。

適度な運動を心がける

適度な運動を行う事により、尿酸値を低く抑える効果が期待できます。

しかし、激しい運動の場合は、逆に尿酸値が高くなってしまいます。
運動はジョギングやウォーキングなどの軽い有酸素運動を行うのがおすすめです。

生活習慣を改善する為にも、定期的に運動するように心掛けましょう。

栄養バランスを整える

尿酸値を下げるには、乳製品やアルカリ性のものが良いと言われています。

  • 乳製品…牛乳やヨーグルトにはプリン体が少ない
  • アルカリ性の食べ物…緑黄色野菜、果実、いも、昆布、ナッツ類など

偏った食事は尿酸の元となるプリン体が増える原因にもなってしまいます。
なので、食事はバランスの整った栄養のあるものにしていきましょう。

ストレスを溜め込まないようにする

マウスの実験ではありますが、ストレスが高尿酸血症の発症に関与するということが分かっています。

もちろん人においても十分注意が必要だと考えられています。仕事をし過ぎる方や、悩みを抱え込みやすい方は要注意です!
自分が落ち着ける空間を作ったり、趣味に打ち込んでみたりと、なるべくストレスを溜めないように心掛けていきましょう。

セルフチェックで経過観察をこまめに行う

健康診断を定期的に行っている方は、半年や年に1回ほどの頻度で尿酸値を調べられます。
それ以外にもセルフチェックを行ってこまめに行うことで、より細く経過観察が出来るようになります!

セルフチェックの結果を保管したりデータで確認すると、より尿酸値の変化が分かり易いかと思います。

尿酸値をチェックをして、その結果に応じて対策を行っていきましょう。

まとめ

尿酸値が高いときのセルフチェックの仕方や尿酸が上がる原因についてご紹介しました。

  • 尿酸値が高くなると起こる病気
  • セルフチェックの方法
  • 市販のセルフチェックキットについて
  • 尿酸血糖測定器について
  • 尿酸値を下げる方法

尿酸値が高くなると日常生活にまで支障をきたす場合もあるので、気を付けていきたいです。
ぜひ本記事の情報を参考に、ご自分でセルフチェックをする際に役立てて頂ければ嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

王冠oukannのアイコン 注目キーワード
無料お悩み相談はこちら! 口コミキャンペーンはこちら! 機能性表示食品とは サプステはじめてガイド