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2023/04/27

尿酸値対策には牛乳がおすすめ!牛乳の効果とは

ここでは、尿酸値をコントロールするには牛乳がおすすめな理由や、牛乳によって得られる効果についてもご紹介します。

尿酸値は、痛風や高尿酸血症のような疾患とも関係してきます。健康診断などで尿酸値が高いことを指摘された方は、まずは医療機関などで相談するようにしてください。

その上で日頃から尿酸値を上げないように気をつけることが大切です。
では、数値を上げない為にはどうすれば良いのでしょうか?
そこで今回おすすめしたいのが”牛乳”です。

本記事では、尿酸値の基本的な知識やコントロールに適した牛乳など、尿酸値対策として有効な情報をお伝えしていきます。

尿酸とは

健康診断などで”尿酸値”という項目をよく目にするかと思います。
痛風といった疾患などにも関わりのある項目ですが、尿酸とは一体どんな物質なのでしょうか?

その尿酸の話題に触れる前に、特に尿酸と関係のあるプリン体という物質について解説したいと思います。

次項では、プリン体の話から尿酸との関係についてご紹介していきます。

尿酸はプリン体が分解されるときに出来る

プリン体とは、核酸を構成する成分です、核酸とは、あらゆる生物の細胞内に存在する核の主成分になります。ですので、プリン体は生命を維持する為には必要不可欠な物質であり、身体を動かしたり、内臓の機能を正常に働かせたりするためのエネルギー源としての役割があります。

身体がプリン体を得る経路としては2通りあります。1つは食事など外部から取り込まれる経路と、もう1つは体内で生成される経路です。体内では新陳代謝によって古い核酸が分解されるなどして合成されます。

そのプリン体が肝臓で代謝されることで産生されるのが尿酸です。尿酸は新陳代謝の結果生じる老廃物で、最終的には尿などから体外に排出されてゆきます。

うまみ成分によって作られるプリン体

プリン体は、グルタミンやグリシンといったアミノ酸によっても合成されています。これらのアミノ酸はいわゆるうまみ成分としても知られていますので、美味しいものをたくさん食べると痛風になると言われる所以の1つの理由でもあります。

体内で生成されるプリン体の割合はどれくらいあるのでしょうか?
次項で解説していきます。

プリン体の80%は体内で作られる

プリン体の約80%は体内で作られているとされています。
前項で解説した通り、尿酸の元となるプリン体は細胞内にある物質です。
細胞が新しく生まれ変わる為の”新陳代謝”、そして身体を動かす事で生じる”エネルギー代謝”などの大切な役割を果たし、その後尿酸となり排出されます。

プリン体の20%は食事から摂取している

尿酸の元であるプリン体の約20%は、食事から摂取されていると考えられていて、体内で作られるものと合わせて1日約700mgが産生されています。

プリン体は代謝を受けやがて尿酸となり排出されていきますが、体はある程度であれば問題無く尿酸を体内に貯めておくことができます。しかし、それにも限界があり、あまりにも多くのプリン体を食事から摂取してしまうと、作られる尿酸の量も増大して排出が追いつかず問題が生じてしまいます。

激しい運動はプリン体を過剰にさせる

プリン体の体内での合成には運動も関係しています。

無酸素運動は、短期間のうちに呼吸を止めて行いますが、その場合大量のエネルギーを消費します。
エネルギーを消費するということは、ATPの分解を進めることになるので、結果的にプリン体の代謝を亢進させて、尿酸を過剰に増加させてしまうことにつながります。

また、激しい運動は、乳酸やケトン体などを増やし、尿酸の排泄力を低下させてしまうことも報告されています。

これらのことから無酸素運動などの激しい運動は、通常では保たれているプリン体の産生と尿酸排出のバランスを崩し、尿酸の高い状態を作ることになります。

次に、尿酸が作られる仕組みについて、ご紹介していきます。

尿酸の動き

プリン体が分解されてできる尿酸は、どのように作られているのでしょうか?

その過程や、どこに向かって運ばれていくのか、それぞれ分けてお伝えしていきます。

プリン体が肝臓で分解

生体内で合成されたプリン体は、肝臓に集まり酵素により分解され尿酸となります。

尿酸は腎臓に運ばれる

肝臓でできた尿酸は腎臓へ運ばれ、大半は尿と一緒に体外に排出されます。

腎臓は、体内に残った不要なものを排出する為の尿を生成する、ろ過機能を担う臓器です。そして、老廃物である尿酸も尿と一緒に体外へ排泄していきます。

尿酸値が高くなる原因

尿酸値が高くなる原因として、どんなことがあるのでしょうか?

尿酸値を上げる原因について、下記にお伝えしていきます。

プリン体の取りすぎ

尿酸値が高くなる原因の1つとして、単純にプリン体を取りすぎる事により尿酸値が高くなることが挙げられます。プリン体が増える=尿酸が増えることでもありますので、必然的に尿酸値も高くなってしまいます。

尿酸値を上げない為には、プリン体の摂取は1日あたり400mg程度までと推奨されています。

では、プリン体を取りすぎない為には、何に気を付ければよいのでしょうか?
プリン体の多い食べ物について、ご紹介していきます。

プリン体の多い食事

プリン体の多い主な食べ物は、下記の通りです。

  • 魚介類(エビ、カツオ、イワシなど)
  • 肝類(鳥・牛・豚・魚などのレバー、白子)
  • 乾物類(干物、鰹節など)

プリン体の多い食べ物に共通することは、美味しい物ばかりと言われます。
摂り過ぎに注意しつつ、栄養バランスの良い食事を心掛けましょう。

プリン体の多い飲み物

尿酸値を上げるとされる飲みものの代表的なものとして、アルコール飲料が挙げられますが、その中でも特にプリン体が多く含まれるのが、ビールです。

一口にビールと言っても様々な種類がありますが、特に地ビールと言われるものに多い傾向があります。

また、蒸留酒よりも醸造酒の方がプリン体が多く含まれているとされています。

なお、アルコール自体のプリン体含有量はさほど多くありませんが、アルコールの作用が加わることにによって、尿酸値が上がる原因になると言われています。

尿酸値を上げない為には、食べ過ぎ飲みすぎには気を付けることが大切なのです。

次に、尿酸値におすすめなものについて、お伝えしていきます。

尿酸値のコントロールには牛乳がおすすめ

牛乳が尿酸値対策に良いことをご存じでしょうか?

ここからは、牛乳がおすすめな理由についてご紹介していきます。

牛乳はプリン体が少ない

尿酸値を下げるのに牛乳がおすすめな理由はとして、プリン体が少ないという点が挙げられます。

牛乳はプリン体含有量が0mg/100gと、プリン体がほとんど含まれない飲料です。
おすすめの理由はプリン体が少ないこともありますが、牛乳を飲む人は痛風の罹患率が低いという点にもあります。

牛乳はどのようにして尿酸値を下げていくのでしょうか?

牛乳は尿酸の排泄を促す

牛乳には尿酸の排泄を促す効果があります。

牛乳と水を飲んだ時の比較試験を行ったところ、牛乳を飲んだグループでは尿中の尿酸量が増加したことがわかりました。その仕組みとして、血液中の総アミノ酸濃度の上昇が関わっていると考えられています。

アミノ酸は腎臓における尿酸の再吸収を抑える効果があることから、牛乳を飲んだことで血液中のアミノ酸濃度が高まり、尿酸の排泄を促進することで、尿酸値が下がったと考えられています。

では、他の乳製品にも効果があるのかどうか、事項でご説明していきます。

牛乳以外の乳製品も同様の効果

牛乳以外の乳製品(ヨーグルトなど)にも、同様の効果があると考えられています。

乳酸菌の中にはプリン体を分解する酵素を持っているものがあります。また、食事から摂ったプリン体の腸管での吸収を抑える効果もあることがわかっています。

臨床試験によって確認された物の中に、PA-3乳酸菌という株を含んだヨーグルトが機能性表示食品として製品化されています。PA-3乳酸菌を機能性関与成分として届出た機能性表示食品には、食後の尿酸値の上昇を抑制することが報告されているものがありますので、試してみるのはいかがでしょうか。

尿酸値対策には、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂ることをおすすめします。

それでは次に、尿酸値を下げる牛乳の効果的な飲み方について、ご紹介します。

尿酸値を下げるための牛乳の飲み方

牛乳が尿酸値をコントロールする効果があるという事は分かりましたが、飲み方で気を付ける点はあるのでしょうか?

では、牛乳を飲むおすすめの量とタイミングや、注意点について順番に解説していきます。

1日1杯牛乳を飲む

牛乳が尿酸値対策に有効だと分かったところで、一体どれくらいの量を飲めばよいのでしょう?

約47,000人の男性を対象とした研究から「1日に低脂肪牛乳を240ml以上飲む」と効果的だと言われています。また、低脂肪ヨーグルトの摂取でも同様の結果が得られています。

牛乳は1日一杯、それも低脂肪牛乳であればなおいいでしょう。

飲みすぎには注意する

牛乳は尿酸値をコントロールするだけではなく、元々栄養価の高い飲料でもあります。
カルシウムやカリウム、ミネラルも豊富で本当に万能な飲み物です。

しかし、効果があるからとはいえ、飲む量を間違えると体に弊害も出てきてしまいます。

牛乳を飲み過ぎた場合のデメリットは、下記の通りです。

  • 下痢
  • 脂質の過剰摂取
  • カロリーオーバー

元々、乳製品を飲むとお腹が弱くなってしまう体質の方は、1日に飲む量を調節しながら飲んでみてください。

水分を多くとるようにする

尿酸値を下げるには、牛乳の他にもおすすめなのが水分摂取です。

体内の水分が不足すると、尿の排出量が減っていきます。
尿として排出されなくなった尿酸が体内に残っていき、次第に尿酸値も高くなってしまうのです。

水分不足は腎臓の機能を下げる原因にもなり得ます。
なので、その他の健康のためにも、水分不足には気を付けましょう。

利尿作用のあるコーヒーやお茶を積極的に飲む

尿が排出されなくなると、尿酸値も高くなっていくので、尿酸値を下げる為にはたくさん尿を排出しましょう。
その為には、前項でご紹介したように水を飲む、もしくは利尿作用を促すものを飲むことがおすすめです。

利尿作用があるコーヒーやお茶(特に緑茶)などを飲むと、排尿を促してくれます。

ビタミンCを多くとるよう心がける

ビタミンCには、尿酸値をコントロールする効果があると言われています。1日に200~2,000㎎摂取することが良いと言われています。

牛乳に加えて、コーヒーやビタミンCもうまく摂取してみてください。

まとめ

尿酸値をコントロールするには牛乳がおすすめな理由と、効果についてご紹介しました。

  • 尿酸について
  • 尿酸が作られるメカニズムについて
  • 尿酸値が高くなる原因
  • 牛乳がおすすめな理由
  • 尿酸値をコントロールする為の牛乳の飲み方について

日常の中でできる対策の1つとして、本記事が少しでもみなさんの参考になれば嬉しいです。

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