健康診断などで尿酸値を指摘されたことはありますか?尿酸値とは、身体の中の老廃物で血液のなかに溜まりやすい物質です。普段よりも体が重たいと感じたり、だるいなと感じるときはこの尿酸が溜まってきている自覚症状になります。
そんな時にはぜひ普段の生活を振り返ってみましょう。食生活を見直したり、運動を取り入れることで驚くほど自分の身体が軽く動かしやすくなります。この尿酸値も、普段の生活で意識することでコントロールを行うことができます。
健康診断で尿酸値を指摘されて気になる方やなんとなくだるさを感じている人はぜひ最後までおつきあいください。
目次
尿酸値は食べ物でコントロール可能
尿酸値は、日常的に口にする食べ物を意識することでコントロールすることができます。普段の自分が好きなものを見返すだけでも症状を抑えることができます。プリン体は1日400㎎以内を目安にしておくと、尿酸値が上がりにくくなります。
以下の食べ物には、尿酸を増やさないようにするには食べ物に含まれているプリン体を意識します。プリン体は、内臓類、肉類、魚介類などに多く含まれています。
清涼飲料水などの人工甘味料、砂糖が多く含まれた甘い飲み物も尿酸値が高いときには注意しましょう。糖分には尿酸値を上げる作用があります。そのため、生の果物や、白砂糖も控えめにするのが将来の自分の身体を作るのには良いでしょう。
飲み物を選ぶときに注意したいのが、キャッチコピーとして「低プリン体」、「プリン体ゼロ」と書かれているものです。これらの表記はアルコール商品です。アルコールには、尿酸を増やし、体外への排泄を阻害する働きがあります。利尿作用もあるため、体内の水分量が減少し尿酸値が上昇しやすくなります。
尿酸値が高いと診断されているときは、必ずこうした飲み物はさけてください。もし万が一アルコールをすすめられたら、自分の周りの大切な人を思い出しましょう。周りを悲しませるようなことはしないように、日々生活を心がけてください。
尿酸値についての基本知識
病院の検査項目で尿酸値というものが健康診断では数値化されますね。この尿酸値とはこの部分だけでは、悪さをしませんが第二第三の病気を併発する恐れのある物質です。尿酸とは、肝臓で作られる代謝物です。
健康な状態であれば、尿酸は尿や便として排出されます。この代謝がうまくいっている状態では、血液中の尿酸は増えません。
尿酸が増えすぎた場合、体外に排出できない分は少しずつ血液の中に溶け込んでいきます。そして体内をめぐります。体内にたまった尿酸は、塊となり体のさまざまな部位で結晶化していきます。血液検査で一定数以上に尿酸値の数字が出ると、高尿酸血症といわれます。
尿酸値の高い病気として有名なのは「痛風」です。血液中の尿酸の量が増えると関節などにたまっていき痛みを伴う場合があります。
健康診断で尿酸値が高めの数字で出てきたら、毎日の生活の中で尿酸値を意識しましょう。意識することで少しずつでも効果が出てきます。尿酸値が少ない状態を維持することが今後のあなた自身の健康管理のカギとなります。
尿酸値の基準値は?
尿酸値の基準値は、医学的には7.0mgが基準とされています。この基準値を超えると高尿酸血症と診断されることになります。そのまま尿酸値の高い状態が続いているのでさまざまな合併症として出てきます。
関節に尿酸がたまって痛みが伴う場合は「痛風」。尿酸が血液の老廃物を作る腎臓にたまって結石ができると「尿路結石」といわれます。尿路結石は背中に痛みが生じ、結石が尿管や膀胱に移行するとその部分で炎症を起こし、激痛を生じます。細い管の中を石が通ることをイメージをするとわかりやすいでしょう。
症状がひどくなる前に、尿酸値を意識して第二、第三の病気が出てくるのを食い止めましょう。尿酸値が高くなりやすいのは、女性よりも男性の方が多いです。しかし尿酸値はもともと持っている遺伝的要素などでも上がってしまうことがあるので油断はしないでください。
尿酸値について、男性と女性の基準は以前は男性7.7mg/dl前後、女性は6.0mg/dl程度となっていましたが、現在は7mg/dlが上限とされています。
プリン体って?
肝臓では、ヒトの身体をうごかすために必要なエネルギー源になるプリン体というものが作られます。プリン体は生命機能の維持に必要な成分です。尿酸は、このプリン体が分解されるときにつくられます。
プリン体は、生物の細胞の中に元からあるものです。細胞の中心に存在する主成分の総称がプリン体といいます。
プリン体は、私たちが口にする動物(肉類)や植物(野菜)どんな食品にも含まれます。プリン体は、私たち生き物の身体を動かす役割だけでなく、細胞のなかで遺伝情報を伝える役割もあります。新陳代謝の過程で古くなった細胞を分解したプリン体が体外に排出されます。
人間の体内でプリン体は肝臓で代謝されたのち「尿酸」となって体外に排泄されます。
尿酸値を下げる食べ物
尿酸値が高いからといってあきらめてはいけません。尿酸は日々の生活の中で意識をすると必ず結果となって出てきます。ここからは尿酸値が高い人に向けて、おすすめの食べ物を紹介します。
アルカリ性の食べ物
尿酸値が高いときにはアルカリ性の食べ物が効果を発揮します。アルカリ性食品とは、野菜や果物、きのこ、海藻、大豆などです。アルカリ性の食べ物は、身体の血液の流れを整え体外に老廃物を排出しやすくします。
納豆や梅干し、レモンなどもアルカリ性食品です。これらの食材をなんとなく身体が欲していたり「美味しい」と感じるようであれば、体内環境が荒れ始めているサインです。
人間の正常な身体の状態は弱アルカリ性です。尿酸値が高い状態にある人は、血液が酸性に傾いています。血液が酸性に傾いていると、身体が疲れやすく常に体がむくんだ状態になってしまいます。
むくみは、顔の印象を老けさせたり、身体のラインが実年齢よりも老けて見えたりします。尿酸値を隠すことはできても、むくみの症状は隠すことは難しいです。普段の自分の印象アップのためにも、これらの食材を積極的に取り入れることをおすすめします。
乳製品
尿酸値を下げるオススメの食べ物は、乳製品です。牛乳などは、もともと含まれるプリン体の量が少なく尿酸値を下げる働きがあるといわれています。
他にもビタミンCを多く含んだキャベツや、ジャガイモなどの野菜は、体内の老廃物として尿酸を体外に排出させる働きがあります。果物にもビタミンCは多く含まれていますが、尿酸を増やすプリン体も含まれているため摂取量に気を付けましょう.
プリン体は水に溶けやすい性質があります。スープなどにする場合も気を付けてください。尿酸値を下げるオススメメニューは、ポトフです。キャベツに含まれるビタミンCは水溶性で熱にも弱い特性があります。そのため長時間水にさらしたり、加熱したりせず、短時間で調理するようにしましょう。ジャガイモなどいも類に含まれるビタミンCは、でんぷんに守られており、調理による損失は少ないためおすすめです。
この食べ物の異なったビタミンの性質をうまく取り入れた料理が、ポトフです。煮込み時間を変えればビタミンCの損失も少なく、野菜を多く取り入れることができます。スープを薄味にして食べきれるようにすれば、水分も摂取できるので体の細胞の多くを生まれ変わらせることができます。
尿酸値を下げることを意識したときには、一日の水分量や排尿量も意識してみてください。水分を多く摂ると尿量が増え、尿酸を多く排出しやすくなります。水分代謝が上がると、身体の軽くなった実感がわきますので、ぜひ試してみてください。
おすすめする量は、1日に1.5~2ℓくらい。水と一緒に利尿作用のある緑茶、コーヒーなども一緒に取りましょう。普段あまり水を飲まない人は、無理のない範囲で少しずつ飲む量を増やしていくとよいですね。
肉類
肉類は尿酸値を上げるプリン体を多く含みます。肉の部位によっても異なりますが、尿酸値が高めと診断されたら少々控えることをおすすめします。
h2-尿酸値を下げる食べ物をコンビニで選ぶポイント
尿酸値を下げるためには日々の食事を意識することが大切です。コンビニで食事を購入する機会がある人は、以下の点に注意してみてください。どうしても食べたいときの注意点なども一緒に紹介しています。
和食を選ぶ
コンビニの食事では多くのメニューが用意されていますね。その中でも洋風な食事は彩も鮮やかで食欲をそそります。ですが、そこはぐっとこらえて和食を選びましょう。コンビニの洋風メニューは、塩分も多く含まれ食材もプリンタ意を多く含む食材が取り入れられていることが多いです。
和食のメニューとしては、魚を使った混ぜご飯や煮物がメインになっているものがおすすめです。多くの食材を彩りよくバランスよく食べることができるのが、尿酸値をコントロールするポイントです。
副菜に野菜を追加する
コンビニで食事を選ぶときに、尿酸値を下げることを意識したいなら一緒に野菜を摂りましょう。野菜メニューでは、生の野菜を使ったサラダや酢の物などがおすすめです。この野菜をメインのお弁当を食べる前に摂取しましょう。
最初に野菜を取り入れることで血液の尿酸値が上がりにくくなります。食べる順番を意識するだけでも、摂取エネルギーや栄養素が変わってきます。無理なく取り入れられる方法なのでぜひやってみてください。
揚げ物を避ける
尿酸値が高い人は、揚げ物を控えましょう。揚げ物には肉類や魚のもともとプリン体が多く含まれる食品が使われているだけでなく塩分も多めです。
最近では、調理法を工夫したサラダチキンやヘルシーな豆腐でできた商品なども増えています。こうした代替食材で気持ちを整えてください。どうしても揚げ物を食べたいときには、普段の倍ぐらいの水分も取って身体の中の新陳代謝を上げてください。体内の尿酸の排出が促され、症状の悪化を防ぎます。
頑張る自分へのご褒美として、週に一回だけなどの自分だけのルールを作ってみてもいいですね。
ラーメンや丼ものを避ける
尿酸値が高いときには、ラーメンや丼ものはさけましょう。これはコンビニ食に限らず、外出時に気を付けてください。ラーメンや丼ものは、塩分が高くメインとなる食材がプリン体を多く含むことが多いです。
野菜も不足しがちになるので、こうした偏った食事は尿酸値が落ち着いたときの特別な頑張った自分へのごほうびとしてとっておきましょう。
尿酸値には適度な運動も大切
尿酸値を下げるためには適度な運動も大切です。尿酸値は日々の生活の中でのコントロールが大切なので、日常生活に取り入れやすい有酸素運動が効果的です。有酸素運動では、無理なく続けることができる軽めのウォーキングが特におすすめです。
いつもは公共交通機関を使う区間を歩いてみたり、仕事の合間の時間で公園のようなところを散策してみたりすることで気持ちもリフレッシュできます。普段から万歩計を持ち歩いたり、スマートフォンのアプリを活用すると数字として生活の中での運動量が意識しやすいです。自分の成果が目に見えるとモチベーションを維持しやすく、自然と長く続けることができるようになります。
一時的に尿酸値が下がったことで、運動をやめてしまうとそれまでの努力も泡になってしまいます。きっかけは尿酸値を下げることでも身体を動かすことを楽しいと感じられるようになるといいですね。
まとめ
今回は尿酸値を下げる食べ物について紹介しました。尿酸値が高いと健康診断などで指摘を受けたら、それまでの自分の食生活や習慣を見直してみましょう。
コンビニの食事が多いときには、食材に意識を向けたり野菜や海藻を積極的にメニューとして取り入れていくようにしましょう。普段の生活の中での運動量を意識したりすることも、尿酸値の改善には必要です。
外での食事が続くと塩分やプリン体のコントロールも難しいので、自分でその時体が食べたいものを手作りすることもおすすめです。尿酸値を抑えるメニューのおすすめは、ポトフです。ポトフに使われているキャベツやイモ類にはビタミンCが多く含まれます。塩分をコントロールし、薄めの味に仕上げることで水分も取れて身体の代謝を上げることができます。
尿酸は自分でコントロールができます。将来の自分の身体は今食べているもので作られていきます。日々の生活の中で無理なく続けられる方法を見つけてください。